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見えない恐怖

トイレットペーパーも生理用品も、まったくないわけじゃないけど残り数個。
ガラガラの陳列棚を見て、一瞬焦らない人はいないだろう。
まぁ、時間がたてば入ってくるだろうって思える人もいるだろうけど、なくなったらどうしよう!って思っちゃう人もいる。

今は姉と2人だけど、昔みたいに7人家族だったら、焦ってトイレットペーパーを買い占めたかも…。
おばあちゃまは抜かしても、家族に女4人いたら、生理用品も買い占めたかもしれないわよ。

自分だけのことなら我慢できても、家族には不自由させたくないって思うのが、普通の大人だよね。

乳幼児には飲ませないほうがいい水を、自分は飲んだとしても、7歳の自分の子供には飲ませたくないって気持ちはよくわかる。
だって、心配だもん。
その時は大丈夫って言ってたくせに、何年かたって不都合なことが出てきてから、やっぱりダメでしたってこと、多いじゃん。
だから、安全な水の確保に必死になっちゃうよね。

もちろん、そこで譲り合いの精神を説ければ素晴らしいんだけど…。

見えないものと戦うのって大変だよね。

よくそう思うのは、潔癖症の人。
つり革につかまれないとか、洋式トイレに座れないとか、人とご飯食べられないとか…。

店でも、誰が触ったかわからないような物は嫌だから、新しいのを出してくれと言われる。
気持ちはわかるけど、新しいのだって無菌室で保管してたわけじゃない。
食品じゃないんだから…。
ど〜んな人がこれを作って、袋詰めして、出荷してるのかわからない。
今、商品を触ってる店員だって、さっき、トイレに行って手を洗ったかわかんないよ。

帽子売場見てれば、いろんな人が帽子をかぶってみてる。
ホントにありとあらゆる人が…。
100人の頭を触った帽子を買っていくんだよ。
帽子なんて買って洗濯なんてしないじゃん。

アクセサリー屋で働いてた時に困ったのは、金属アレルギーではないけど、金属アレルギーを恐れる人。
アレルギーって人によって、何に反応するかわからないのよ。
ホントに金属アレルギーの人は、自分が何にかぶれるかわかってるから、その金属が入ってないものを選べばいい。
でも、ただ漠然と金属アレルギーを恐れてる人は選びようがない。
そのあたりをやんわり説明したら、
「絶対安全なものはないんですか!」
ってキレられたことがある。
にっこり笑って、
「病院でアレルギーテストを受けてみてください。」
としか言えないです。

その時も思ったけど、そのお客さんが、今の日本の心情なんではないかなぁと思った。

今の時代、絶対安全なものなんてないのよね!
大丈夫かどうかは、自分で判断するしかないし、その情報を信じるかも自分で判断するしかない。

見えない恐怖と戦うには、自分の頭と心と感覚を信じるしかないのよね。
そして、覚悟と開き直りが必要。

ま、金属アレルギーもどきの人には、まず、お医者さんを信じてアレルギーテストだわね。

by jarakoroko | 2011-04-08 12:04 | 日々のこと